法事 22年目を迎えました

しかし今年ほど苦しい年は過去にありません

「人生は苦なり」
なぜこんな事をお釈迦様は悟られたのか
よく分かりませんでしたが、
今回の大震災で少し分かる気がするのです

被災した方、それを取り巻く私たちも
同様に「先行きが見えない」と感じています

今までは科学の力や人間の理性でもって
先行きが見通せるかのように振舞っていたのに
手も足も出なくなってきています

人間の智恵が遥かに及ばない
パンドラの箱を開けてしまったかのようです
これまで力づくでパンドラの箱を封じ込めていただけで
実は私たちの足元地下深くに眠っていたことを
「人生は苦なり」と言いあらわしているのかもしれません

もちろん、苦のみにとどまることなく
さらに仏道へとお釈迦様のさとりは展開していくわけですが
そこに至るのに、あまりに厳しすぎる試練です

しかし決して絶望してはなりません
必ず道は開けると信じます
なぜなら人間の生命力は、そんなにやわじゃないから