法事 自分を映す鏡

20年以上前に卒業した
お坊さんの学校の卒業文集中の言葉です

各卒業生がいくつかの質問に答える形で
この文集は構成されていて
その中の一つの質問が「あなたの一番大事なものは?」
という質問でした。

当時40代の主婦の方
(この学校は種々様々な方が来られていて、
当時私のような大学生から、現役銀行マン、定年退職した校長先生などなど
多種多様な方が一堂に会して学んでいました)
の回答が、「自分を映す鏡」だったのを思い出しました。

当時はなんて気障な人だと思いましたが、
今では確かに「自分を映す鏡」がないというと、
人間どこまで堕落するか分からないなと痛感します。
完全に自分を見失います。

どんな人も決して見捨てない阿弥陀仏の心があるからと
言って、毒(煩悩悪業)を好んではならないと教えられます。

どんな人も見捨てない阿弥陀仏の心に
あぐらをかくのではなく、
その心を自分を映す鏡にして、恥ずかしくない生き方をする
それが仏教者ですね